設計工程におけるポイント 材料選定

(3) 構造体設計における材質の選定(石定盤⇒SS400 溶接)

Before

石定盤(グラナイト)
石定盤(グラナイト)

図の石定盤(グラナイト)の曲げ剛性と重量は以下のとおりです。

曲げ剛性:ExI=80kN/m2×1.0×0.33/12 =0.18kN・m2
重  量:比重×面積×長さ=2.9×1.0×0.3×1.0 = 0.87ton

↓

After

溶接構造体(SS400)
溶接構造体(SS400)

上記の石定盤と同じ外形寸法、同等の曲げ剛性を条件として、溶接構造体(SS400)を設計した一例は以下のとおりです。石定盤と溶接構造体の重量比は1:0.44となっています。

曲げ剛性:ExI=210kN/m2× 8.77×10-4=0.18kN・m2
重  量:比重×面積×長さ=7.85×(2×1.0×0.022+2×0.258×0.009)×1.0 = 0.38ton

ポイント

同じ外形寸法、同等の曲げ剛性を有する石定盤(グラナイト)と溶接構造体(SS400)では、溶接構造体の方が大幅に軽量化を図ることが可能です。

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