設計工程におけるポイント 基本事項

(4) 市場品として入手しやすい形鋼

Before

以下に示すのは、とある事例です。これを解決するにはどうすればいいでしょうか。

形鋼を用いた構造体の設計を行った。しかし、製缶業者から『そのサイズの形鋼がないので、板組構造(組立溶接構造)に変更して下さい』との要望がきた。JIS規格に則した形鋼を用いているのにどうしてこういう要望がくるのか判らない。

↓

After

角形鋼管や溝形鋼などの形鋼はそのサイズにより入手難易度が異なります。構造体に使用されることが多い□200㎜までの角形鋼管や75×150の溝形鋼は入手が容易です。しかし、□300㎜以上の大型の角形鋼管や長方形断面の角形鋼管は入手が困難なことがあります。入手困難な形鋼は材料単価(円/kg)が高くなる傾向にあるので注意が必要です。また、一般に角形鋼管よりも溝形鋼の方が材料単価(円/kg)が安いといったように、材料単価の安い形鋼の使用がコストダウンにつながる場合もあります。

ポイント

標準的な形鋼を設計図面に採用することで、製品のコスト増大防止、リードタイム短縮が図れます。

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